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Channel: 横浜市青葉区エリアガイド
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レロエ・クオーレ

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「青葉台」駅から北にまっすぐ歩いて10分ほど、桜台交差点の近くにある「レロエ・クオーレ」は、地元に密着したスタイルの、フレンドリーな雰囲気のリストランテ・ピッツェリア。あざみ野にあるリストランテ「レロエ・オヴェスト」を本店に持ち、そのブランチとして、2013(平成25)年にオープンした。元々の本店のファンのみならず、青葉台に住まう人々にも新たに評判を広げている話題の店である。

コース料理

美しくセッティングされたテーブル

マネージャー芝孝輔さん(左)・シェフ鳥居ゆきさん(右)

本店との主な違いは、「ナポリ風の本格窯焼きピザが楽しめる」という点がまず一つ。厨房に据えられたナポリ製の石窯にはつねに火が入っており、注文が入るたびに、ピザ職人が鮮やかな手さばきで生地を練り、延ばし、トッピングをして仕上げてゆく。その様子を席から見るだけでも、ワクワクした気持ちが盛り上がる。

ピザをつくる芝さん

料理はランチ、ディナーともにコース料理が基本。「リストランテ」と謳っているだけあって料理は本店に準じた本格志向のイタリアンだが、「ピザもあるので、よりカジュアルに楽しんでほしい」と、入りやすい雰囲気、よりリーズナブルな料金設定にしている。感覚的には、「トラットリア・ピッツェリア」だと思って良いだろう。

料理は昼・夜で異なっており、平日の昼のボトムラインは1,200円で頂ける「サラダランチ」。この上に、前菜が付いた2,000円のセットや、3,000円のハーフコース、5,000円のフルコースもあり、これらは曜日を問わず楽しめる。ディナータイムには3,000円、5,000円、7,000円の3種類のコースに切り替わり、平日のみ、アラカルトにも対応してくれる。

ピザ

本店は予約を入れないとなかなか席が取れない人気ということだが、「レロエ・クオーレ」は、ふらっと来ても席が空いていることもあり、予約をしなくてもコースまで対応してくれるので、買い物途中にふと思い立って立ち寄ることもできる。お祝いの席などにも対応する豪華なフルコースも、昼からしっかり対応してくれる。この懐の深さも、「レロエ・クオーレ」ならではの特徴のひとつだ。

もちろん料理には深いこだわりを持っている。かつてここで腕をふるっていたオーナーシェフに代わり、若手女性シェフの鳥居ゆきさんが最近入ったが、若くとも繊細なセンスを持った彼女の料理は、舌の肥えた常連客達の舌を、今までと変わらずしっかり唸らせている。

パスタをつくる鳥居さん

タラバ蟹と九条ネギのソース イカ墨のタリオリーニ写真はシェフのスペシャリテの一つ、「タラバ蟹と九条ネギのソース イカ墨のタリオリーニ”」。昼夜問わずコースの一品としてチョイスできるもので、香り豊かなソースに真っ黒なイカスミの自家製パスタを合わせている。パスタは意図的に加水率を低くしているそうで、その結果、コシの強いタリオリーニに仕上がっている。この屈強な歯ごたえのパスタと、濃厚なソース組み合わせが何ともリッチで、リストランテの醍醐味を満喫させてくれる。常連にも非常に人気のパスタということで、訪れるたびに毎回これをオーダーする人も多いそうだ。

こだわりのパン

前菜の盛り合わせも多くのコースに標準でセットされている。内容は日々、季節や仕入れに応じて変わっていくというが、中でも定番となっているのはお皿中央のカルパッチョ。長崎の漁港から直接送られてくる新鮮な魚を使っており、鮮度の良さがウリ。季節の野菜を使ったミニスープも、隠れた人気料理のひとつだという。このほかの品々は、頻繁に切り替わるので、訪れる時の楽しみにしていただきたい。

さつまいもとキャラメルのデザート

デザートの定番は本店でも提供している「さつまいもとキャラメルのデザート」。マスカルポーネチーズとさつまいものペーストを合わせて成形したものの上に、濃厚なキャラメル風味のジェラートを乗せており、縦にフォークを入れて口に運べば、口内で溶け合って最上のマリアージュを楽しませてくれる。「初めてお店にいらっしゃった方には、必ずこれをお出ししています」という、この店を代表する傑作デザートだ。

窯で焼くピザ

ピザをつくる芝さん

主にピザとホールを担当しているのは、マネージャーの芝孝輔さん。オープン当初からこの店を切り盛りしている人物であり、明朗快活で実直な人柄が印象的だ。おそらく彼の人柄に惹かれて何度も来る人も多いことだろう。その手から生み出される窯焼きのピザは、シェフの料理と合わせて店の二枚看板となっている。

ピザについても、もちろん生地から手作りしている。イタリア産の粉とビール酵母を使い、36時間以上という長い発酵時間をとっているため、生地はモッチリとよく伸び、コシがある。これを薪窯で焼き上げれば表面はカリッと、内側はモッチリという、理想的なピザが仕上がるという。写真は基本の「マルゲリータ」だが、このほかにも数種類のピザがチョイスでき、部分的なグレードアップなども可能。たとえばチーズは牛乳由来のモッツァレラから、本場でも使われる水牛のモッツアレラに変更できるそうだ。「メニューに無いものでも、お客さんから頼まれれば可能な限り対応しています」ということなので、食べたいピザがあれば気軽に好みを伝えてみてほしい。コースは基本的にピザかパスタのどちらかをチョイスするスタイルだが、2人以上で来るお客さんが多いので、大抵の場合は両方を頼んで、シェアをしながら楽しんでいく人が多いという。

レロエ・クオーレ 外観

駅から少し離れている場所にあるため、一見して分かる華やかさやわかりやすさは少ないが、その分だけ落ち着いた雰囲気があり、ゆっくりと過ごすことができる「レロエ・クオーレ」。

店内の照明

フルコース

牡蠣

店づくりは本店よりもカジュアルで、スタッフも若くフランク。加えて、今はまだ割と空いているため、予約を入れなくても入れてしまう。そんな“なじみやすい店”となっているわけだが、美味しさ、リーズナブルさを考えればいずれ混み合っていくのは必至だろう。その前に是非足繁く通い、懇意になっておきたい、“地域密着型”のリストランテ・ピッツェリアである。

レロエ・クオーレ
所在地:神奈川県横浜市青葉区青葉台1-29-11 1F 
電話番号:045-982-0489
営業時間:11:30~15:00(LO14:00)、18:00~22:00(21:00LO)※日祝~21:00(20:00LO)
定休日:月曜日・ほか不定休


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